マラソンは、動脈硬化のリスクが高い?

マラソンは、

動脈硬化のリスクが高い? 

近年、日本は空前のランニングブームです。 

理由は“痩せたい”“健康になりたい”など様々であり、ランニングは体に良いようなイメージがあります。 

しかし、注意しなければならないのは、これには大きな誤解あるようです。 
ランニングは、体内の循環器系組織にはそのメリットが認識されています。 

例えば、走ることにより血液循環が良くなり、その効果で血圧が下がる。 
結果として、動脈硬化の進行を抑える効果が期待される・・・そんなメリットが期待されています。 
果たして、その期待が裏目にならなければ良いのですが? 

ここで、気になる記事を発見しました!! 


何とそのタイトルは!!・・ 

マラソンは、心臓血管系に負担をかけ、高血圧や心臓病の発生リスクを高める
 


マラソン走者の持久力向上を目的としたトレーニングは心臓血管系に負担をかけ、高血圧や心臓病の発生リスクを高める可能性があることが、米アトランタで開催された米国心臓病学会での発表で分かった。 

 研究は、アテネ大学医学部のデスピナ・カルダラ氏らの研究者グループが、アテネにあるヒポクラシオン病院、アテネ・クラシックマラソン組織委員会の協力を得て行った。 

 同研究グループの報告では、マラソン走者の血圧が通常より高めであること、そして心臓につながる主要な血管である動脈が硬化していることが判明した。 

 一般に適度な運動には健康を維持する効果があり、運動不足は心臓関係の病気を引き起こす可能性を高めるとされる。しかし研究結果は、過度な運動が健康面で有害となる可能性があることを示している。 


カルダラ氏は、この原因について「心臓血管はスポーツカーのエンジンのようなもの。使わなければ老朽化するが、過度に速く回転させたり長期間使ったりすると焦げ付いてしまう」と説明した。 


今回の調査では、女性7人を含め週に10~19時間のトレーニングを行っているマラソン走者49人と、長距離走者ではない46人の対照グループを比較した。 

また、血圧評価と併せて、動脈硬化度を測定する脈波伝播(でんぱ)速度と呼ばれる評価指標を用いて血管の柔軟性も評価した。 

その結果、マラソン走者の血圧は対照グループより高く脈拍数は少なめ、そして脈波伝播速度は高めで血管壁も硬いことが示された。血管の硬化度は練習法が激しくなるほど増加した。 


 動脈硬化は高血圧や心血管疾患の可能性を示すものであり、心臓発作やそれに関係した死亡の予兆である可能性があるとカルダラ氏は指摘。 


「硬化した血管は高血圧を引き起こしたり心臓の適切な機能を損なったりする可能性がある」と注意を促している。 

ブルームバーグ Alexandra Thomas 



動脈硬化とは

動脈とは、心臓から送り出される血液を全身に運ぶパイプのような血管のことです。ただ単に血液を運ぶだけでなく、状況に応じて心臓に押し戻すなど、ポンプのように効率よく血液を運ぶ作業を行っています。そのため動脈はとてもしなやかで、血液の圧力にも耐えられる強さと弾力性を持っています。
動脈硬化とは、老化とともに弾力性が失われて硬くなったり、動脈内にさまざまな物質が沈着して血管が狭くなり、血液の流れが滞る状態です。年をとれば、誰にでも起こりますが、特に自覚症状はありません。
動脈が硬くなると、その特性であるしなやかさが失われるため、血液をうまく送り出せず、心臓に負担をかけてしまいます。また、血管の内側がもろくなって粥腫(じゅくしゅ)ができ、血管の中が狭くなったり、詰まったり、粥腫がはがれて血液中を漂い、細い血管を詰まらせたりします。
血管の内側が狭くなったり、詰まったりすると、必要な酸素や栄養が全身に行き渡らず、臓器や組織が正しく機能しなくなり、血液が流れにくくなったり、また壊死してしまうこともあります。また硬くなることで、血管はもろくなり破れやすくなります。






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